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お前の時代は

じゃあ逆にお尋ねしますけど、なんで『レオン』見たことあるんですか? 公教育のカリキュラムに組み込まれてましたっけ? 学校で見ろって教わりました? 国語便覧に『レオン』載ってました? 女子だけ視聴覚室に集められて『レオン』見せられるとかありました? ないですよね?

 

であればべつに、ぼくがいままで見てなくたっていいじゃないですか。いつ見たっていいわけじゃないですか。「まだ」とか「すでに」とか「いまさら」とか「いずれ」とか「いずくんぞ」とか、そういうのはいっさい関係ない。見て、聞いて、触れて、感じて、その瞬間が〈今〉。そして〈永遠〉。

 

ということで『レオン』を見た。のちになって完全版というのが出ていたのを知らず最初に借りてきたのがオリジナル版で、結局完全版も借りなおしたので、短い期間で2度も見ることになったのだが、2度目で泣いた。いまぼくに会うと「2016年に『レオン』を薦めてくる人」と化しているし、もっと言えば、いますぐ哀しき殺し屋となって、愛する誰かのためにこの手を血に染めたいとすら思っている。

 

1994年の映画をいまはじめて見て感動したってよい。いや、むしろすべきである。流行の背骨を叩き折れ。世間の喉笛を食い破れ。お前の時代はお前が画せ。

 

 ウオオオオーーーーーーーーーーーーーー!!!!!(ジャン・レノのモノマネ)