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『ピロスマニ』という映画を見ました。

最近は『CLANNAD』というアニメを見ている。「という」などと紹介をするまでもない有名作品だが、いわゆる「萌え絵」というやつなのか、キャラデザがまったく好みじゃないので見ていなかった。ぼくの好きなほかとなにが違うんだと説明を求められたら言葉に詰まるんだけど。

 

ぼくはアニオタと呼ばれることに特に抵抗はないしまあ実際それなりの数見ているのでアニオタなんだろうと思う、けどただこうやってオタクの教養的な位置づけの作品をあんま見ていない(エヴァとかガンダムにもそんなに興味ない)あたり、ぼくが勝手にイメージする「オタク」像から自分がずいぶんとかけ離れているような気がして、自信を持ってオタクを名乗りづらい。いやまあ、別にそんな自信いらないしそもそも自称する必要がないのだが、要はオタクにすらなりきれずに、『げんしけん』の世界にあこがれる気持ちは今後もずっと消えないだろうという、そういう話である。

 

なんの話だっけ。

 

そうそう、『CLANNAD』14話を見ていたら、エンドクレジットに大学の部活の先輩だった人の名前が出てきてめちゃめちゃ笑った。彼女はかつて声優をめざして専門学校に通い、結局は普通に就職したのだけど、そういえば昔、『CLANNAD』にエキストラ出演するんだよ!という話をしていたのをこれを見て思い出した。声優の学校に通っているという話を当時はみんな笑って聞いていたが、ちょい役とすら呼べない、名もないキャラの声一言とはいえ、こんな有名作品にいちおう名前が出てもいるわけだし、本気で頑張ってたんだな、といま懐かしく思い返す。

 

10月からのテレビアニメを結局『終物語』しか見ていないので、今月は未視聴アニメ消化月間と銘打ち、タイヤのゆがんだ自転車でぐらぐらとツタヤに通っている。上旬に今敏の『妄想代理人』を見終え、つづいて『CLANNAD』のほか、『電波女と青春男』と『ココロコネクト』。うしろ2つは出てくるヒロインたちがもう全員全員、全の員、かわいくてぼくは溺死しそうなので、今まで見ていなかったことを絶賛後悔中だ。

 

しかしひたすら家でアニメばかり見ているのもどうかと思って27日、神保町の岩波ホールに『放浪の画家 ピロスマニ』を見に行ってきた。

 


映画『放浪の画家 ピロスマニ』予告編 - YouTube

 

グルジアの画家ニコ・ピロスマニ(字幕では「ニカラ」だった)を主人公にした映画で、基本的な筋書きだけを言ってしまえば、絵ぐらいしか才能のない朴訥な田舎の青年が街に出て、酒場に飾る絵を売り歩いてなんとか生計を立て始め、ある日才能を認められて芸術界デビューを飾るものの、すぐに画壇はてのひらを返し、街の人にもそっぽを向かれ、画家は失意と酒にひたってという、ありがちっちゃありがちなものだ。加藤登紀子なんかが歌っている有名な歌謡曲「百万本のバラ」に登場する貧しい画家のモデルとなったということで、踊り子への報われない愛がどうこうと予告編でもチラシでも強調されているが、ラブストーリー的な要素は皆無で、それでいいと思う。

 

この映画に関してはそういうあらすじ自体はそれなりにどうでもよく、真横から撮られ遠近感のない、ぴしっと構図の決まった動きの少ない絵画的な映像の連続が、プリミティブなピロスマニの画風を思わせる現実離れした雰囲気で作品世界をつつんで、そこがぼくはたいへん気にいった。とても良いものを見られたと思った。前のほうに座ったおじさんはがっつり寝ていた。

 

映画館を出て寒い。古本屋を少々しばきあげたのち、神保町から地下鉄の小川町の駅のほうまで歩き、「五ノ神水産」の銀ダララーメン。初めて食べたが、最高。

 

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