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古本屋に全弾発射

昼飯。西荻窪「パパパパパイン」にてパイナップルラーメン(塩)。

 

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スープにパイナップルジュースが投入してあるという、どう考えてもキワモノの類だが、これはこういうものとしてそれなりに。

 

それから古本屋をまわる。盛林堂にわとり文庫、モンガ堂、TIMELESS、音羽館西荻窪にはやたらと古本屋が多い。かつてこの町になにがあったのだろう。

 

西荻窪から吉祥寺まで一駅分歩く。途中で吉祥女子中学・高校の女子生徒たちとすれ違う。年始から学校ですか!!!お兄さんとお茶!!お茶しませんか!!!!お茶摘みしませんか!!!!!!!!!!!!

 

吉祥寺でよみた屋、ブックオフブックオフでは今日まで全品20%OFF、その上1月いっぱい使える20%OFFクーポンをくれるというセールを行っていたわけであるが、ラノベ売り場に中学時代に友人に借りて2巻まで読んだ橋本紡リバーズ・エンド』が全巻あったので、追憶が敷く舗道に沿って私は歩んだ。6冊で504円だから、まぁ許されるだろう。登場人物の1人がビートルズの「Black bird」を歌うシーンがあったことを鮮明に覚えている。あの当時は非常に感動したものだったが、しかしなぜ続きを読まなかったのか。すべては曖昧である。

 

ラノベと言えば、先日5,6年ぶりに1冊読んだ。

 

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

 

 

部活動を回避するために消去法で図書委員になった主人公と、同じく図書委員で小説家の同級生が、恋愛小説を書くための調査という名目で疑似的な恋人関係を結ぶという、なんかすごくありがちな感じのやつである。とにかく淡白な物語で、高校生が本当に普通に恋をしているだけ。しかしあんまり先鋭的な設定の作品にはちょっとついていけないところもあるので、私にはこういうべっこう飴みたいな純愛ものがちょうどいい。

 

「三並くんはさ、自分が長編小説の主人公だって、思ってるようなところ、ない?」

 あまりに唐突な内容の問いだったので、今度は俺が首を傾げる番だった。

「主人公……? 自分が……?」

 俺の疑問にも構わず、東雲が続ける。

「あのね、誰しもそういうところがあると思うの。自分は凄く壮大な物語の主人公で、いろんな出来事に遭遇して、いろんな人と出会って、別れて、そうやって物語が展開していくものだって。小説で言えば、凄く分厚い大長編小説みたいに」

 でもね、と東雲はさらに言葉を繋いだ。

「私はそうじゃないと思う。人間ってとってもちっぽけで、小説にしてみればせいぜい原稿用紙50枚とか60枚とかの短編小説みたいな人生しか送れないんじゃないかって」

              (『東雲侑子は短編小説をあいしている』p78)

 

奇抜なキャラと世界設定が織り成す万国びっくりショーとなってしまった近年のラノベに対する反抗としてこういうことを言って、意図的に鶏のささみみたいに淡白な物語を書いているんだとしたらそれはそれで素晴らしいことであると思う。が、そうではない気がする。なにはともあれ2人の恋の行方も気になっちゃうので時間を見つけて続きは読みます。