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私は初詣を愛している。きみは?

雑記

2013年の大晦日はコミケツアーを敢行する予定だったが、同道する予定だった人間の体調不良でふわふわと不首尾に終わる。それでも夕方の6時くらいから新宿で知人たちと飲み始め、11時30分ごろに店を出て初詣に向かう。

 

西武新宿線に生まれてはじめて乗り、新井薬師駅へ。以前CMで「初詣は、新井薬師へ!」の掛け声を耳にし、「そうか、初詣は新井薬師なんだ」とかたく信じ込んでいた私にとって新井薬師訪問は宿願であった。

 

参拝客の列に並んでいる最中に2014年を迎える。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。太陽を傷つけその傷口から染み出た血を顔に塗りたくったような笑顔を絶やさない1年にしたいです。 

 

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新井薬師は規模としてはそこそこといった感じ、大きすぎも小さすぎもせず、居心地のよい神社であった。外国人の家族連れを見かける。あの子たちの目に日本人のこの奇妙な風習はどう映っただろう。 

 

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 おみくじは凶。「奥歯に物のはさまつたやうな、又胸に一物を秘しているやうな、サツパリしない運勢である」。「はさまつたやうな」じゃないだろ、ひどすぎるだろ、それが神社の言うことかよ。あんまりな言い草なので紙飛行機にして境内の焚火にくべてやろうと思ったら、思いのほかよく飛んで焚火を飛び越えていってしまった。

 

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寒いので、皆で露店の甘酒を飲む。私は初詣の次に甘酒が好きである。なぜならクールジャパンだからである。

 

この時点で次に何をどうするか決めていなかったが、私の提案で乃木神社に向かうことに。なんか知らないが私の両親がその昔そこで式を挙げたらしく、私にとって乃木神社訪問は宿願であった。

 

JR信濃町駅から徒歩で向かう。寒風吹きすさぶなか都心をナイトハイク。この時点で朝の5時半から起きて活動しているという知人Aの体力は限りなく0に近づいている。

 

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 乃木神社は立地の関係か参拝客は少なく、正月の神社としてはひどくひっそりしていた。露店も出ていなかったし、甘酒もとうの昔に配り終わっていた。クールジャパンが泣いておるぞ。 

 

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おみくじは大吉。凶から大吉へという振れ幅が、「青海原にさざなみもなし」の言葉とはうらはらに乱高下の多い1年を予感させる。

 

粛々と詣でたのち、馬の絵が描かれたパネルの前でむりやり午年の知人Bの記念撮影をし、そそくさと退散。

 

ここへきて、こうなったら今日は一晩中初詣をし続けよう、朝が来るまで終わることのないダンスを踊ろうということになって、続いて向かったのは湯島天神。学業を司る湯島への参拝は知を渇望する私にとって宿願であった。何度か行ったことありますけど。 

 

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さすがの混みよう。露店もたーんと出ていて、知人Bはもっくもっくと広島風お好み焼きを食べる。「これって生地の間に具が挟んであるんだ!混ざってないんだ!」って驚いていた。今さらすぎる。

 

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おみくじは小吉。そういうのはいいです。

 

さて次。私としては今回はなるべくこじんまりした神社を巡りたいという希望があったのだが、特に下調べをしていたわけでもなく、取り立てていい案がほかの誰の頭にも浮かばなかったので、満を持さないで地下鉄1本で行ける明治神宮に向かう。知人A、疲労のあまりもはや一言もしゃべらない。 

 

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明治神宮、案の定、激混み。警察まで出動して参拝客の整理にあたっている。知人A、「帰りたい」の一点張り。 

 

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3時半くらいから並んで、参拝できたのは5時を回った頃であった。たぶん日本の正月にもっとも人が集まる場所だと思うので、1時間半待ちならまだマシなほうなのかもしれない。 

 

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おみくじは「かたしとて思ひたゆまばなにごともなることあらじ人のよの中」。明治天皇の松岡修造チックな一面を垣間見た気がした。

 

大行列でひどく時間を食い、そろそろ夜も明けようかという時間になってきたので、原宿駅にて解散。顔面蒼白の知人Aは帰宅し、私と知人Bは新宿に戻ってはなまるうどんで年越しうどん。知人Bはいなり寿司まで食っている。あなたさっきお好み焼き食べてましたよね。

 

うどんを食べ終え、眠気と朝日の入り混じるなかようやく帰宅。こうして、2014年は初詣ファンの私にとっては願ってもない幕開けとなった。いい年になるといいです。

 

明治神宮で果てしない行列に埋没しつつ私はふと、他国でこれだけ大規模な宗教行事が毎年行われる場所ってほかにどんなところがあるだろうと考えてみたのだが、案外思いつかない。もちろんメッカとかエルサレムとかはあるのだが、ではたとえば近隣のアジア諸国なんかだとどうなのだろう。3日間でのべ300万人超の人間が一つ所に集い、並び、凍え、その果てに行うのが金銭の投擲という不合理。これを外国人が見たら、日本人はなんて信心深い民族なんだと思うと思うのだが、どっこいこれを当人たちが「宗教行事」として認識している節があんまりない現状は、なんだかとても不思議である。ずいぶん前に読んだ阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』(ちくま新書)などを思い返すが、ずいぶん前に読んだのだからいまいちよく思い出せない。

 

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

 

 

 ま、初詣大好き!とか言って神社を4軒もはしごしている私がこの点についてなにをかいわんや、といった感じではある。